プロフェッショナルファウル溝ノ口支部長、渡辺キョウスケが、
陰ながらPFを応援するべく、様々なアイデアを乱れ撃ち。
仲間に流れ弾が当たってもお構いなしの精神で。

2017年11月24日

vol.19『このいえいいいえ いえいえいいえ』を考えるD

インタビューCのつづき)

―「家を売る側」の妻役は今回ダブルキャストということで。かんたさん(稲田佳菜)から聞いていきましょうか。どうですか、今回は。

又吉:かんたはね、あの・・・上手いですよ。

―まあね。

又吉:というのも、今までオレ、かんたを生かせそうなポジションに置けてなかったというか・・・他で出てる芝居だとスゴイ上手いのに、オレの時、何か苦手分野ばっかりさせてるんじゃないかって思う時があって・・・。

―何というか、台本の意図を読み取るの上手いと思うんだけど。

又吉:そうそう。

―そう、そこの面白さをやりたかったんだ、っていうのを掴むのが上手いよね。

又吉:上手いね。上手いんだけど・・・そっからサボるんだよね(笑)

―サボってる訳じゃないと思うけど(笑)

又吉:何というか、手のひらでバッと掴むのは上手いんだけど、そこから指先まで細かくやって、って言うと、それやらない、みたいな・・・。

―まあ、でも、確かに、稽古しての伸び率は大きい方では無いとは思う。でも、本番でガッと良くなるイメージがある。

又吉:アイツ、そっちか(笑)

―意外な所で苦戦したりするよね。

又吉:これ出来そうなのに、っていう所をね。でも、今回の芝居、アイツ得意だと思うんだよね。全体通して。

―あー。

又吉:結構細かい所を早めに微調整出来てる感じがある。だから、個人的なアレだけど、やっと、っていう。

―今回でかんたさんの扱い方を見つけた?

又吉:えーと、まだないですね(笑)

―ないんだ(笑)ホン的にかんたさんが得意そうな路線ってこと?

又吉:そうそう、土台から合ってるというか。

―でも、確かに今話聞いてて思ったけど、かんたさんって微妙なラインは汲み取ってくれるけど、はっきりギャグみたいな所を意外と外す時があるというか(笑)

又吉:え、そこそっち選ぶの?みたいなね(笑)だから、大きく分かりやすく、とかが苦手なんだと思う。中間が得意というか。

―まあ、そのデカめのヤツを狙うっていうのは、普通の役者さんに求めることっていうよりは、PF独特のヤツだと思うけど(笑)

又吉:昆(節夫)とかのヤツだよね(笑)

―とりあえずデカイ声出すみたいな(笑)

又吉:だから今回、言う前に出来てたりしてスゴイなって思うんだけど。まあ、足怪我したり体調崩したりでプラマイゼロなんだけど(笑)

―そういう抜けも多かったりするよね(笑)

又吉:これ、かんた読んだら悲しむだろうな(笑)



―「家を売る側」の妻役、ダブルキャストのもう一方の山田くらげさんは、今回僕が又吉さんに紹介しまして。

又吉:そうですね。

―良い人いないか、って聞かれて、人柄が良い人を、っていう(笑)

又吉:『ロボット』の出演者で・・・いや、他の人も良い人だったと思うけど(笑)稽古の出席率が多くて、しかも飛び抜けて良い人、っていうことで(笑)これは間違いないと。

―持論として、良い役者って、稽古ちゃんと出てくれる役者だと思ってて(笑)

又吉:まあ、条件としてあるよね(笑)でも、責任感があるといいなと思う。

―そうだね、山田さん、責任感は確かにすごくある。

又吉:稽古出られなくても、自分のシーンちゃんと仕上げておかなくちゃ、って思ってくれると助かるよね。いやー・・・山田さん、ホントいい人だよね(笑)

―『ロボット』の時も、アンサンブルキャストのリーダーをやってくれたんだけど、山田さん毎回稽古来てくれて、他のアンサンブルの人達にちゃんと段取り伝えてくれて・・・って、他の人達が責任感無いって話では決してないんだけど(笑)リーダーとしてすごく責任感持ってやってくれたなっていう。

又吉:今回も、かんたが仕事忙しくて稽古来れないってなった時に、段取りが決まることがあって。それを、すみませんが伝えといてください、って頼んだら、自分に受けた細かい演出までかんたに伝えてて。オレ横で見てて、あ、すみません、そこは人によって演出変わるかもしれないんで、って言ってそれは止めたんだけど・・・いやー、そこまでやってくれるんだって思って、偉っ!ていう(笑)

―うん、偉い。真面目だよね。

又吉:そんな細かいところまでちゃんと覚えててくれたんだ、っていうのもあるし。でも、話聞いたら、まともに舞台立つの今回で2回目・・・昔、高校で演劇やったことあるけど、それも英語劇とかだったらしくて。

―多いな、高校で英語劇(笑)

又吉:(宇田)美幸さんに続いてお前もかっていう(笑)それが今回、芝居の4分の1を担うっていう。いきなり比重が増えて大変ですね、って話はしたんだけど。

―急にお願いしたからね。

又吉:やっぱりそりゃあ、荒いですよ、まだまだ全然。でも、へこたれずというか。

―ダメ出しとか聞いてても、又吉さんも結構、遠慮というか、妥協しないで演出してるなと思ったんですけど。

又吉:そうだね。この人にはまだ難しいからいいか、っていうよりも、どっちかというと・・・そりゃあまだ、一回でダメが通る訳ではないんだけど、それでも何回か言ったらちゃんとクリアしちゃうから、面白いなと思って。結構難しいこととかもお願いしてるけど、でも、全然へこたれない。別にへこまそうとしては言ってないんだけど(笑)でもちゃんと「ハイ!」って言ってやってくれるから、やっぱりやっててやり易い。

―演技自体も、今日通し観てて・・・まあ、声こそ嗄らしてたけど(笑)

又吉:うん(笑)

―でも、地の感じで言ったら、かんたさんよりこの役に向いてるなと思ったんだよね。

又吉:あー。

―まあ、かんたさんは技術があるから、その辺全然カバーできると思うけど・・・って言うと本人読んだらプレッシャーかもしれないけど(笑)

又吉:ナチュラルな会話みたいなのは結構出来てるね。それが落ち付き過ぎて、事務的なことになっちゃいそうなところを、オレも、多分本人としても気をつけなきゃとは思ってるんだけど。でも、最初からそのトーン出せるんだ、っていう。

―そうだね。

又吉:で、やっぱりテンション上げる系の芝居で苦戦してて。今日の通し、アレ、初めて位なんだよね、芯食ったの。

―あ、そうなんだ。

又吉:わ、出来た!と思ってたら、その次のシーンで声嗄らしてて(笑)

―自分の中のMAX超えちゃったんだろうね(笑)

又吉:オレはMAX超えたものを欲しがってたんだな、っていう(笑)

―だから、自分の中のキャパを上げていくしかないんだろうね。

又吉:そうだね、そこは慣れていってもらって。

―又吉さん的に、山田さんのここを役者として掘ったら面白いなっていうのは、見つけられてたりします?

又吉:うーん・・・今回声嗄らしたっていうのはあるんだけど(笑)上げきって、オレの中の水準というか、合格点を超えた時に、良かった、プラス、面白かったっていうのが付いてきたから、そういうのが出来るようになった時、飛び道具的な路線じゃなくて、真っ当に面白いコメディ女優になるんじゃないかって思う。

―シレっと演技出来る人なのかな、っていう印象はあるね。

又吉:あるね。演技経験少ない割には堂々としてる。

―変に芝居芝居してないというか、雰囲気で見せない感じ。

又吉:そうだね、そういうところに逃げないというか。

―だから、シレっとボケれるようになると強いのかもね。

又吉:落差を自分で付けれるようになるとね。オレ、個人的に好きなのが、トボけた表情をするシーンが何か所かあるんだけど、その時(笑)

―(笑)ガツガツ笑いを狙いにいくタイプではないんだろうね。

又吉:笑いの為なら何でも、ってことじゃなくてね。

(つづく)

次回は、又吉くんの台本を書き方について聞いてみました。

それではまた次回。
アリーヴェデルチ!(さよならだ!)


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posted by 渡辺 at 21:00| vol.19インタビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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